先週末はフィールド続きで、インリーフの調査をしてきました。 リーフの内側、今や砂地の多い与論ですが、 リーフの近くにはハマサンゴ属を筆頭に、パッチ状の群落が広がっています。
先月、沖縄本島でニュースにもなった、海綿の一種「テルピオス」。 与論でも大規模とは言わないまでも、たまに見かけることがありました。 しかし、今年は多いような気がします。
深場のダイビングスポットでも観察された、との報告も受けました。
発生について、詳しいことが未解明。 なにか人為的なことが関わっていないといいのですが… 少し心配です。
以下、琉球新報2020年8月4日の記事の抜粋です。 テルピオスカイメンは1日に1~2ミリ成長し、生息範囲を広げる。水温が高い夏場に成長速度が上がる。山城教授は、地球温暖化の進行で生息範囲の拡大、それに伴うサンゴの死滅が懸念される、としている。 テルピオスカイメンは厚さ約1ミリ程度。サンゴの表面に張り付くが、石灰質の骨格まで入り込むため、手ではがすのは不可能。サンゴは覆われた部分から死んでいく。1980年代にグアムで見つかったのを皮切りに鹿児島や沖縄で見つかっていた。台湾やインド、オーストラリアなどでも確認されている。 山城教授は「何かのスイッチで一気に増えたり減ったりしている様子もある。台風があると弱るようだが、実態はまだ未解明だ」と説明。「サンゴが死ねば、そこに生息するさまざまな生き物にも影響を及ぼす」と話し、生態を解明したい考えだ。
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